フルタイムで働く母の受験伴走雑記

2023年長男中学受験・2024年長女大学受験の伴走雑記

4年9月保護者会と暗算アプリ【4年9月時点】

先日塾の保護者会がオンラインにて開催されました。保護者会が土曜に開催されるのは、働く母親にとっては地味にありがたいです。

働き方改革の影響もあるかなと推察しましたが、今年から本部の統率が強化された様子で、校舎独自の講座?は開催不可、保護者会資料も統一文言原則とのことで、先生はちょっと(いや、かなり?)残念そうでした。

内容は、統一文言原則の資料に沿いながらも、当然に所属校舎の状況に即したもので、上半期のテストのコースごとの平均点の推移からわかる各クラスの課題や、下半期での留意点など、非常に参考になるお話ばかりであっという間の一時間でした。全コース合同だったので、他のクラスの様子も少し垣間見ることができました。

印象に残ったのは、”塾で学習すれば「学力」は必ずつきます。偏差値ではありません。「学力」です”というお話と、"4年下半期からは、アクセルを踏みます。親御さんたちは、とにかくお子さんたちの自己肯定感をあげてください。決して下げないでください。我々がサンドバッグになりますから、何かあればお気軽にお電話ください”というお話でした。

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 我が家でもこの数ヶ月のテーマは”子どもたちの自己肯定感をとにかくあげること”で、”指示・小言・否定的な言葉は使わない”ことを目指しています。そして9月からは、次のステップとして”本人の意思を尊重しつつ、それでも結果に結びつくためにやるべきことはやる”を心がけています。”本人の意思を尊重する”と”やるべきことはやる”は、矛盾するように思えて、そのバランスが悩ましかったのですが、最近その答えを得ることができました。

 

↓ Ninimaths 暗算アプリ

最近空き時間に長男と遊んでいる暗算アプリ。無料で広告もなく、四則演算の種類や桁数など出題レベルを細かく設定できるので、おそらく長く活用できるのではないかと思っています。長男の方が計算慣れしているので、競争すると負けることもあります(それでよいのです)。

Ninimaths 暗算アプリ

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初めての面談【4年8月時点】

7月の終わりに、早稲田アカデミーでの初めての面談がありました。対応してくれたのは、入塾前から最も話をしているA先生で、長男は”授業が一番わかりやすい”と言っています。

冒頭から”最初は捉えどころのわかり難い子だなと思ったのですが…”と切り出しながら、続けられた長男像はまさしくまさしくで、さすがプロはすごい!!と思ったのでした。1ヶ月強でここまで的確に把握いただき、親としては感謝しかありません。*1

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事前にお聞きしたいことをまとめたレジュメを2枚持参して、1枚を先生の前において面談を進めたところ、話しながらお返事をメモして下さり、最後に返してくれました。お聞きしたのは下記についてです。

1.授業中の様子と先生の印象

2.4年生のうちに目指すこと

3.家庭学習の進め方

 1)現在

 2)8月終わりまでに目指したいが、おそらく全部は無理なので、優先すべき事項

 3)(夏期講習のテキストとともに配布された)確認テストを行う時期

 4)9月以降の家庭学習

4.相談したいこと

 1)ノートの取り方

 2)勉強時間

 

…どう考えても15分間では終わらないボリュームだな〜と思っていましたが、幸いなことに先生に余裕がある時間帯だったので、1時間ちかくも面談していただきました。スッキリ〜(笑)

8月半ば近くなり、面談で確認した”8月終わりまでに終わらせたいこと”は3分の1程度を終えられています。学校と夏期講習を受けながら、長男はよくがんばっています。

"(準備をして受けた)カリキュラムテストの成績ならすぐにでもクラスアップですが、組分テストをみると、テストでやる気が出難いお子さんですよね〜”と言われて、”それな!”と内心で相槌を打った伴走母なのでした(もちろん音声としてはきちんと大人な応答をしました)。

今後のKPIも確認できたので、”注意・指示・小言・否定的な言葉をかけない”ことを基本行動指針として伴走母の試行錯誤はまだまだ続きます。

 

↓本人が”重かった〜”と持ち帰りました。個人的には声の教育社の学校案内が見やすいです。

2021中学入試案内

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  • 発売日: 2020/06/27
  • メディア: 単行本
 

 

首都圏版 中学受験案内 2021年度用

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*1:仕事で出逢う優秀な営業さんは、こちらの言外のニーズを察したうえで提案してくれるのですが、通じるものがある先生です。なお面談が6年までない他塾の場合でも、気になることはなんでも先生に電話して相談されるのが吉です。塾の先生方は親のカウンセラーでもあります。

組分けテスト、そして夏期講習が始まった【4年7月時点】

前回書いた初のカリキュラムテストの翌週の7月18日に初の組分けテストが行われました。カリキュラムテストは早稲田アカデミーの自校舎で受験しますが、組分けテストは四谷大塚から指定される外部会場で受験します。

外部会場の模試やテストの場合、たいていは保護者の送迎が必要*1なので、弟妹がいると調整が必要になります。学校が会場の場合はその学校の説明会が開催されたり、子ども自身もアウェイで試験をうけることに慣れるので、わたしは外部会場試験はキライではありません。なおSAPIXでは、6年になるまでは外部会場試験はないはずです。

組分けテストの範囲は予習シリーズ16〜19回でしたが、まともに授業を受けたのは18回以降なので、結果は問わず。本人希望で直前に勉強した社会は点数もとれていたので、カリキュラムテストに続いて勉強すればきちんと成果に反映することはわかりました。記録のために書いておくと、得点率の高い順に、社会、算数、国語、理科でした。

そして今週からは夏期講習が開始しました。自校舎の先生が在籍生徒の所属小学校の夏休み予定を全部調べて組んだという日程は、先生方の苦慮と配慮が感じられます。短期間に集中していないので、むしろ復習や家庭学習に取り組みやすいのではないかな、と思います。

夏期講習では一学期の総復習となるテキスト(算数、国語、理科社会の3冊)、単元テストのような冊子(4冊)、宿題用の毎日取り組む”夏の課題”(算数、理科、社会の3冊)が配布されました。それぞれ冊子になっていること、解説があること、解説を読んでもわからない問題は予習シリーズに戻れるのがありがたいです。そもそも夏期講習で総復習をしてもらえることが、今年は特に助かります。

 

ところで長男に、"8月の終わりまでになにを取り組んだらよいと思う?"と尋ねたところ、"理科の星座と国語の漢字"との返答。きちんと苦手を把握していることに感心しました。具体的な内容について話し合い、星座は星座パズルとスタディサプリ再登場、漢字は"漢字とことば"上巻を仕上げることになりました。

夏期講習の内容をきちんと復習し、定着していくことと、星座と漢字をこの夏の目標にしたいと思います。さて、どこまでできるでしょうか。

勉強に対する主体性を育成することが基本スタンスですが、たまにもどかしくなる伴走母の試行錯誤はまだまだ続きます。

 

 ↓相変わらずぼくらシリーズを読んでいます

ぼくらの学校戦争 (角川つばさ文庫)

ぼくらの学校戦争 (角川つばさ文庫)

  • 作者:宗田 理
  • 発売日: 2011/03/15
  • メディア: 単行本
 

 

*1:実は転塾するまで組分けテストが外部会場であることを見落としており、送迎のためにテストの土曜日には休みを確保しなくてはいけないことに気がついたのでした。高学年になると塾の友だちと行くようになり、送迎は不要になることが多いので期待したいです。

4科目テストデビュー【4年7月時点】

7月11日にカリキュラムテストがあり、長男にとって4科目テストの実質デビューとなりました。*1

カリキュラムテストというのは早稲田アカデミー4年にてほぼ隔週で行われる単元確認テストのことで、組分けに反映するわけでもなく、本人の理解度を確認することが目的である、と理解しています。

実は3年でSAPIXに通塾を開始して以来、ほとんど試験対策ということをしてきませんでした。毎日基礎トレは欠かさず、毎週の宿題だけはきちんと取り組んでいましたが、マンスリーテストや組分けテストのための試験勉強というのは、漢字練習くらいで基本的に実力勝負でテストに挑んできました。4年次になり、そのことの限界を感じつつあったので、いずれにせよ7月の組分けテストからは試験対策をする予定でいました。

初の4科目テストを前にスッピンで勝負して真実の理解度をはかるか、テストを機会に復習をするか少し悩んで、後者を選びました。限られた時間のなかなので、国語は漢字と知識、算数は最低限のとき直し、社会と理科は暗記項目の確認程度に限定して復習を行ってみました。

 

結論としては、やはり試験対策は行うのが正解。← 当たり前すぎるほどの当たり前。

試験対策を行ったことは結果にも反映したので、長男本人も手応えを感じられたようでした。

隔週のカリキュラムテスト、5週間に一回(4週分の単元)の組分けテストはちょうどよい復習のタイミングなので、試験対策を通して知識の定着をはかってもらいたいです。

***

早稲田アカデミーのテストの結果は四谷大塚のマイページに掲載されるのですが、週報という形式で正答率や得点ごとの偏差値、順位等が掲載されています。レベル(クラスごとC/B/Aにわかれるテストコース) ごとのテストなのは、少なくとも親の精神衛生上は気が楽です。

…といいつつ、カリキュラムテストは本来は満点狙うべきテストなのかな?と思った伴走母の試行錯誤はまだまだ続きます。

 

 ↓最近長男がぼくらシリーズにはまっており、毎週2冊ずつ購入してます。

ぼくらの七日間戦争 (角川つばさ文庫)

ぼくらの七日間戦争 (角川つばさ文庫)

  • 作者:宗田 理
  • 発売日: 2009/03/03
  • メディア: 単行本
 

*1:SAPIXの3月確認テスト、4月マンスリーテストも4科目でしたが、コロナ禍の休講期間中で自宅試験でした。

ストレッチゾーンを見極めたい【4年6月時点】

しばらく前に”ストレッチゾーン”という概念を知りました。少し背伸びをすると成長につながるというのは実感することがありますが、そのことに名称があることは初めて知ったのでした。

コンフォートゾーン

コンフォートゾーンは、本人にとって楽に達成できる目標、何もストレスがなく安心できる領域とのことです。居心地がよい代わりに、成長は期待できません。

ストレッチゾーン

ストレッチゾーンは、少し背伸びして挑戦する目標、コンフォートゾーンから出て多少不安やストレスを感じる領域。この状態が一番大きく成長できます。

パニックゾーン

パニックゾーンは、ストレッチゾーンから外れて、高すぎる目標に過度な不安やストレスを感じる領域。目標に挑戦する気持ちがなくなるので、成長はできません。

 

この話を聞いた時、まさしく子どもの学習もこれが重要なのではないか!? と気がついたのでした。子どもの様子を見ながら、ストレッチゾーンの幅を広げていくのが一番学習効率が高くなるのではないかな、と思います。

高すぎる目標でも周囲の大人(特に保護者)の声がけや態度次第ではストレッチゾーンになる可能性もありますよね。逆も然りで、本来なら届く目標も保護者からのプレッシャー次第では過度なストレスになり、挑戦する気持ちを失わせることもありそうです。

中学受験の勉強本でしばしば見かける”簡単に解ける問題と全く手が届かない問題は解き直し不要。解説を読んでわかる問題、もう一度解けば解ける問題を中心に復習すべし”のようなアドバイスにも通じるものがある、かもしれません。

 

もともとは大人の人材育成で用いられる用語で、あまり子どもの勉強の文脈では聞かないですが、個人的には非常に腑に落ちました。本人のストレッチゾーンを見極めながら、幅を広げていくために、伴走母の試行錯誤はまだまだ続きます。

 

なお用語の解説はこのあたりのサイトを参考にしました。

motivation-up.com

jinjibu.jp

ようやく見つかったのか!? 星座学習の入口【4年6月時点】

"興味のある物事にはまっしぐら、興味のないことには興味なし”の我が家の長男。理科の星座単元に興味がなく、あの手この手で入口を見出そうと苦労していたところ、ようやく手がかりになりそうなアイテムを探り当てました。

 

それが”あそんでまなべる星座パズル”!! (やはりゲームはつよい…)

あそんでまなべる 星座パズル

あそんでまなべる 星座パズル

  • Digital Gene
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com

play.google.com

 

○等星などの知識までは得られないようですが、星座名とカタチだけでも馴染みが持てれば、その後の知識が少しでも入りやすくなるのでは、と期待しています。

 

Digital Geneの”あそんでまなべる”シリーズはUI含めてどれも完成度が高いので、長男使用のi-Padだけでなく、自分のiPhoneにも各シリーズインストールして、移動の待ち時間等にチャレンジしています(笑)

 

なお星座といえばこちらの漫画な世代な母ですが、長男には”画がちょっと…”と一蹴されてしまいました。残念。

星のローカス【第1巻】 (エンペラーズコミックス)

星のローカス【第1巻】 (エンペラーズコミックス)

 

 

”わからないことをわかるようにするのが勉強だから”と繰り返し伝えつつ、勉強の楽しさを感じてもらうために、まだまだ試行錯誤は続くのです。

 

 

【参考図書】"共働きだからできる 中学受験必勝法!"

西村則廉氏の”共働きだからできる 中学受験必勝法!---やるべきこと、やってはいけないこと55”(2018,あさ出版)を何度目かの再読をしました。

目次の紹介

第1章 共働き家庭の中学受験は親の”覚悟”が大事

第2章 "親の役割”を理解し、全うすることから始まる

第3章 中学受験期に親がやるべきこと、やってはいけないこと

第4章 共働きだからこその塾、家庭教師の選び方、付き合い方

第5章 試験に強い頭をつくるために親が子どもにしてあげられること

第6章 難関校合格を確実にする共働き流タイムスケジュールの作り方

第7章 共働き家庭流子どもに合った中学校の選び方、見極め方

参考になる対象

当事者としては”共働き”と一言でいっても、自営/外勤、パートタイム/フルタイム、残業なし/あり、リモートワーク可/不可、通勤至近/遠方でも大きく異なるので、括り自体が乱暴というか、雑に感じるのですが、ただ要は受験勉強のサポートが手厚くすることが難しい場合の中学受験サポートをどのように行うか、というのが本書のテーマです。だから、片働きであっても下の子が小さくて(または病弱で)上の子の勉強サポートにまわすキャパシティがないご家庭には参考になります。共働きであっても両親でサポートを分担できたり、父親がメインでサポート担当になる場合などは本書のターゲットには当てはまりません。

ざっくりひとこと

本書の内容をひとことでまとめるなら、”使えるものは祖父母でもなんでも使って、子どもにはなるべく自立させて、親(特に母親)の第一の役割は子どもの気持ちに寄り添うこと”になるでしょうか。

とても大雑把なまとめなので、興味をもたれた方はぜひご一読ください。

 

パートナーチェンジ後日談

SAPIXに退会届を出したあと、わたし自身のなかで理屈は納得していても、感情的にわきあがる瞬間が幾度もありました。親子ともにSAPIXの先生方やスタッフの方は好きでしたので、なおさらです。SAPIXに3年次から通塾を決めたのも親なら、今回のパートナチェンジを決めたのも親です。本人を振り回してしまったことに、夜も眠れないほど落ち込みました。

ただ、最近、この選択で正しかったのだと心の底から思えるようになり、ようやく感情的にも吹っ切ることができました。きっかけのひとつが本書の再読です。

そして長男の様子も、もともと自立心が強く”自分でできることは自分でやりたい”のに、SAPIXの4年次の授業が開始してから3年次には不要だった母親のサポートが必要になり、特にコロナ禍で全面的に親塾となり、急に”子ども”に戻ってしまったことが歯がゆかったのだと思います。いまはまた3年次のときのように前向きに自ら勉強に取り組んでいます(やる気の波はあります、もちろん)。

うまちゃん先生が先日こんなツイートをされていました。我が家の数ヶ月にわたる悩みもまさしくこれ(家庭と塾と目標)だったのでした。