フルタイムで働く母の受験伴走雑記

2023年長男中学受験・2024年長女大学受験の伴走雑記

受験小道具の話1:【消しゴム】

文具好きなので、受験小道具もついつい充実してしまいます。

Twitterの中学受験保護者の先輩のみなさまが、KOKUYO”RESARE”という消しゴムを推奨されていたので、購入してみました。

 

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長男に消し心地を聞いたところ、”普通の消しゴムと変わんないよ〜”とのことで、違いの分からぬ小学3年生男児なのでした。

なお長男の目下のお気に入りの消しゴムは、KUTSUWAの”磁ケシ”。ケースの底の磁石で消しカスを集めることができて、底の蓋を開くとカスを捨てられます。このギミックが工作好きな長男の心をつかんだ模様です。

…長男から”文章が長すぎて、読む気にならないよ”とダメ出しを受けたので、今日は小ネタを書いてみました(笑)

SAPIXの家庭学習2:進捗管理【新4年2月時点】

受験がプロジェクトなら、併走母はマネジャーで、プロジェクトマネジャーの最大の責務は進捗管理とスケジュール管理(あとは資金繰り?)。

スケジュール管理については、なにせ期日が明確に確定している3年間。1年目(4年生)は基礎力、2年目(5年生)が学習という意味では一番の肝になり、3年目(6年生)は実践力を過去問を含めた演習で身につけるという大雑把な全体イメージを意識している。

具体的なスケジュールは、SAPIXの保護者会でも説明があったとおり、一週間単位での組立。我が家はSAPIXの教材をフルに使い倒そうというのが現時点の方針なので、一週間のやることはイコールSAPIXの復習と宿題。その宿題の量が3年生のときとは比べものにならないほど、多い(というより3年生のときは各科目隔週授業の2週間サイクルだったのでのんびりだった。おそらく来年の今頃も4年生のときは余裕があったと書くだろう)。

 

2週目のサイクルを終えたところで、現時点の1週間の取り組み。

算数:基礎力トレーニング・テキスト2冊(復習と演習)

一気に取り組まないで、全体のページ数を日数で割り返して、毎日のボリュームを確定。基礎トレは毎日。授業前テストと計算コンテストで間違えた問題は要復習としてピックアップ。

社会:テキスト(復習と演習)

授業当日の帰宅後にマインドマップ風ノートを作成(本人が気に入り楽しく作成)。翌日に全ての問題を解き、翌週授業前日にさらっと復習。

理科:テキスト(復習と演習)

飛び抜けて難しいのが理科。本当に小学4年生(実際はまだ3年生)のレベルなのかと疑問に思うけど、仕方ない。本人にどうやったらよいと思う?と聞いたところ、社会のようにノートを作るとよいと思うとのことで、週末にノートを作成している。自分でイラストを書いたり、画像を検索したりするので、多少時間はかかるけれど、きちんと理解することを優先したい。演習問題のデイリーステップは毎日やることを推奨されているけれど、ノート作成後の数日に分散して、知識の定着を確認。

国語:Bテキスト(長文読解)・Aテキスト(語彙力・文法・読解メソッド・漢字)・言葉ナビ(家庭学習用教材・知識)

一番ボリュームがあり時間がかかるのが国語。先週まではBテキストの長文読解の問題を全て解いていたのだけど、今週からはBテキストは宿題指示のあった問題だけ解くことにした。残りは余裕があれば、口頭で確認しながら解説を一緒にふむふむと読めればよいけど、欲張らずに…。かわりにAテキストに重心を置き、語彙力や文章の構造、読解のコツ、漢字などをしっかり取り組むことにしたい。授業前テストで間違えた漢字はピックアップ。

 

タスクリストは、可視化と本人との共有、達成感が作成の目的。3年生の頃から試行錯誤をくりかえしており、去年はエクセルで週間バーティカルカレンダーを自作してそのなかにタスク(宿題)を記載していた。今年はたまたま手元にあったコクヨのキャンパスノートダイアリー(B5週間バーティカル)を使用している*1

先週はまたエクセルで、左に科目と宿題の内容、右側に日付をカレンダーにしたガントチャートもどきを作成したものの、作成する自分の負担が大きいので、今週はまたコクヨに戻した。手書きが地味に面倒なので、Todoistでの長男との共有も試してみようかと考えている。伴走母の試行錯誤は続く。

 

↓コクヨのキャンパスノートダイアリーについてはid:nyachaさんのブログ”ITママの Run Run Sapix”にて丁寧に紹介されているのを拝見して、手元にあるのを思い出したのでした。

sapi.hatenablog.com

 

↓家庭用タスクリストとして愛用してます。

todoist.com

*1:手帳好きなので、使う予定がないのに買ってあった。

SAPIXの家庭学習1:枠の確保【新4年2月時点】

SAPIX保護者がテキスト整理とともに悩むのが、家庭学習の多さ。SAPIXの宿題のボリュームはよく言われるけど、でも四大中学受験塾は大体どこも同じでは?と最近思う。

塾にいる時間は限られているから、塾で演習までしようと思うと必然的に塾の滞在時間は長くなる。塾弁の負担はあるけれど、そういう塾を選ぶ方が共働き家庭では楽な場合もあるのも事実。SAPIXの授業はあくまで授業で、演習は家庭でそれぞれのペースで行うというのはある意味合理的。

よく言われることだけど、何かを習慣にする時にはどの時間枠で何をするかを決めることが肝要。家庭学習も同じく。現時点の長男の家庭学習の枠は、放課後〜夕方と、夕食後の二つの枠。

まず学校から祖父母宅(自宅近く)に帰り、祖父宅で学校の宿題と基礎トレ、家庭学習を行う。この時間枠は、算数や理科、漢字などの問題を解くいわば"作業系"の学習をしている。勉強する内容は、LINEでチェックリスト化して毎朝送り、必要な教材は毎朝祖父母宅に届けておく。ここでの学習時間は本人によると30分〜1時間弱。残った時間は、図書館から借りてきた図鑑や書籍を読んで過ごす。

夕方に自宅に戻り、ひといきタイム。Minecraftで遊んだり、コミックを読んだりの自由時間。

そして、夕食後には”理解系”の勉強タイム。ひとりで解いた問題の直しや国語の読解や記述、社会のノート作りなどを会話しながら一緒に勉強する。ここは1時間。従って、塾のない平日は1.5時間〜2時間の家庭学習時間となる。SAPIXの授業のある日は、帰宅後には簡単に当日の授業の振り返りをする程度。

現時点では朝はあえて勉強タイムは設定していない。朝勉強を始めたら、長男は一日中勉強に追われることになってしまう。5年生になって通塾回数が増えたら、夜勉強をやめて朝勉強にシフトすることも視野にいれるけど、いまは一緒にソファに並んでテレビの情報番組をみる10数分が長男とわたしの双方のリラックスタイムで、それぞれに慌ただしい一日が始まる前のホッとひといきつく時間。

現状はこんな枠組で、様子をみながらまた調整を重ねる。伴走母の試行錯誤は続く。

 

SAPIXのテキスト整理【新4年2月時点】

SAPIX*1に通塾している子どもの保護者が必ず直面するのが、テキスト整理問題。

SAPIXの特徴のひとつが、テキストが毎回の授業で配布されるプリントであること。このプリントが厄介で、B4だったり、B5だったり、1回限りで完結したり、複数回にわたり使用したり、その法則性はどこにあるのかと問いたくなるほどに煩雑。でもよくみると非常に工夫して作られていることがわかる。SAPIXのストイックなまでに目的志向的であるところ、潔いなぁといつも思う。

小学3年生のときは、無印良品のファイルボックスに科目ごとにクリアファイルに入れて保管して、宿題が終わったらコクヨの蓋つきB4ボックスに移動していた(後半は試験範囲には色付きのクリアファイルを立てて境目にしていた)。

ただB4ボックスの置き場に困るので、新4年生開始時点では、無印良品のファイルボックスを二つ用意して、今週のテキストを保管するボックスと、次のテスト範囲までのボックスにわけてみた。テストが終わった分はB4蓋つきボックスに移動して別室保管の予定。

つい自分自身の常識からテキストは保管して繰り返し見るものとして教科書的に位置付けてしまうけれど、SAPIXのテキストは違う。授業は次々進んで、その度に新しいテキストが配布され、スパイラル方式で違うタイミングでまた同じ内容が登場する。だからテキストは要はフローなのだ。テキストのフローのなかから必要な内容をピックアップしてストックしておく方がよさそう。ストックする内容のピックアップ先が家庭学習ノートであり、間違えノートの宝物なのかなと現時点では思っている。嗚呼、伴走母の試行錯誤はまだまだ続く…。

 

↓SAPIXのテキスト整理の方法を求めて色々読んだ結果、最も参考になったのがこちら。今回読み返したら、上記の内容と同じことが書いてありました。この記事に限らず、”中学受験情報局 かしこい塾の使い方”はあれこれ参考にしています。オススメの情報源です。

www.e-juken.jp

*1:首都圏の4大中学受験塾のひとつ。塾ソムリエによると”難関校志望者向け”とのことで、確かに難関校の合格者数は圧倒的。でも決して難関校志望の子どもだけではありません。

イマドキ中学受験事情(その2)

自分が経験した30数年前の中学受験と、現在の中学受験の大きな違いは難易度。当時の難関校のレベルがいまの中堅校と同じ程度、という話をどこかで読んだけれど、納得できる。

ただその難しさ自体の種類も変わってきている。細かい知識をただ暗記すればよいというのではなく、いわゆる”思考力”と”説明力”(考えたことを記述する力)が問われる。わたし達の時代の試験勉強は”知識の詰込”(暗記)が中心だったように思うけれど、いまはテーマに対して”自分”は論理的にどう考えるのか、そしてそれを”他者”に言語を用いてどう伝えるか、が中心になりつつある。そのための素材として、基礎知識の取得(暗記というより背景も含めた理解)が必須。

だから単に机上の学習だけではなく、幅広く興味関心をもつことがひとつの鍵になる。よく中学受験本では、”低学年のうちに旅行や博物館、動物園、植物園、公園に一緒に行きましょう”と書いてある。それができれば理想だろうけど、共働き家庭ではなかなかその時間も取りにくく、そもそも我が家の場合は誘っても子ども自身が興味を示さない。保育園の帰路でもっと季節の植物をみて、”これはユキヤナギの冬芽だね〜”などと会話しておけばよかったのかもしれないけど、自転車で爆走して送迎するときにそんな余裕があるはずはない。

だからそういういわゆる知識に直接つながりそうな内容ではなくても、子ども自身がもつ興味関心を大切にしてあげればよいのだと思う(思いたい)。その対象はなんでもかまわないと思う。漫画やゲームは、往々にして敵にされるけれど、でも漫画やゲームから得られるモノも必ずあり、将来的に何が幸いするかは、そのときにはわからない。わたしたち親の価値観はあくまで経験(過去)に基づくもので、子どもたちがこれから過ごすのはわたしたちには未知の世界(未来)、という事実は謙虚に覚えておきたい。

漫画もゲームもスポーツも、何事もやりすぎがいけない(”過ぎたるは及ばざるが如し”>長男へ)。特にゲームはなるべく長時間遊ばせることを目指して製作されているのだから、子ども任せにしていたらハマっていくのが当たり前。逆にそこをコントロールしてほどよくゲームを楽しめるのならば、将来にわたり必要な自制心を身につけられる。

我が家の話をすると、長男はモノ作りが大好き。LEGOやLaQ、この数年はMinecraftをこよなく愛する。単に好きだから遊ばせていただけなのだけど、おそらく立体把握能力や座標という概念の理解につながっている模様。レースゲームも好きだけど、時間を含めて約束を記した誓約書にサインをしており、自分でタイマーをセットして守っている*1そのかわりに月に1〜2回友だちが遊びにきたときは、時間制限を解除して思う存分遊べるようにしている。

長男は保育園児の頃からニュースや雑学が好きで、しかもよく記憶している。一時期は長男の話から最新のニュースを知っていたほど。そして事象と事象、点と点とをつなげる力、因果関係を考え、理解する力が高い。テレビや漫画で知らない言葉が出てくると質問してくるので、辞書やGoogleで調べたり、最近はAlexaに聞いて一緒に確認する。長女の受験のときに購入したドラえもんの学習漫画を小学1年生のときから熟読していた。ひとことでいうなれば、知的好奇心が高い、ということになる。幼い頃からのこのような様子をみていて、学校の勉強だけではなくもう少しレベルの高い勉強を身につけさせてあげたいと思ったことが、比較的低学年から通塾を開始した理由。

 

*1:許可するゲームの種類も留意が必要。レースゲームは1試合でキリがよいので時間制限してもそれなりに満足できる。

イマドキ中学受験事情

実は、わたし自身も30数年前に中学受験を体験している。ただ当時といまの中学受験は全く別物。

当時は通塾も小学5年生から、国語と算数の二科目受験の学校も多く、1月の前受試験などはなく、2〜3校を受験して終わり、だったと思う。わたしも日能研に通っていたけど、普通に授業に出席して、宿題をやっていくだけだった。いまのわたしと同じくフルタイムで働いていた母が欠かさずお弁当を作ってくれたこと、中学受験をさせてくれたことには心から感謝しているけれど、いまほど親の出番は多くなかったと思う(子ども視点なので、母の視点では異なるかもしれない)。

翻って、イマドキ中学受験。通塾は小学4年生に進級する年、つまり3年生の2月から開始するのが定番で、さらにこの数年で一層の低学年化が進んでいるという。関東の中学入試の科目は国語・算数・社会・理科の4教科が主流、ただし二科目入試や算数一科目入試、公立中高一貫校と同様の適性検査型入試等、多様化はしている*1

小学受験は親の受験、中学受験は親子の受験、高校と大学受験は子どもの受験と言われるようだけど、おそらくもっとも特殊なのが、親の関わり方で、”中学受験は親が9割”なんていう書籍が出ているほど。塾の選択から始まり、スケジュール管理、宿題の進捗把握、弱点補強、テキストや資料の整理、間違えノート作成、そして受験校の選択から併願作戦等々、親のサポートなしには成立しないのがイマドキ中学受験。ただ最近、個人的には、”親が9割”なのは、サポートの多さだけではなく、親の器の大きさや子どもに向き合う姿勢、親の価値観を突き詰められるからではないかな、と思っている。

 

…と書くと、中学受験って大変そう〜と思われそう。でもそれはスポーツでも芸術でも子どもの目標をサポートするときにはどれでも共通している大変さ(と幸せ)だろう。子どもが親から離れて自立する思春期の直前に、子どもの目標の達成のために親子で一致団結して取り組む中学受験は、親として幸せな機会だと思う。

 

↓長女の時に改定前の版を購入。中学受験の全体像が一番わかりやすい。

中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版 (日経DUALの本)

中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版 (日経DUALの本)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2019/02/07
  • メディア: 単行本
 

 ↓最初に書店で見かけたときにタイトルのインパクトにのけぞった一冊。最近はことあるごとに読み返しています。

中学受験は親が9割 最新版

中学受験は親が9割 最新版

  • 作者:西村 則康
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2018/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

*1:長女はこの多様化の恩恵を受けて、小学5年生秋に受験する方針を決め、本腰を入れたのは小学6年秋からだったけれど、先行していた英語を生かした戦略により、国語・算数・英語の3科目受験で見事に第一志望に合格した。

受験伴走雑記ブログを始めました

受験伴走雑記ブログを始めてみました。

2023年に中学受験を予定している長男(公立小学校・新小学4年生・SAPIX)と2024年に大学受験を予定している長女(私立中高一貫女子校・新中学3年生)のそれぞれの受験に伴走をしながら、知ったこと、気がついたこと、経験したこと、試行錯誤したこと、考えたことなどなどをゆるく書いていきます。