フルタイムで働く母の受験伴走雑記

2023年長男中学受験・2024年長女大学受験の伴走雑記

4科目テストデビュー【4年7月時点】

7月11日にカリキュラムテストがあり、長男にとって4科目テストの実質デビューとなりました。*1

カリキュラムテストというのは早稲田アカデミー4年にてほぼ隔週で行われる単元確認テストのことで、組分けに反映するわけでもなく、本人の理解度を確認することが目的である、と理解しています。

実は3年でSAPIXに通塾を開始して以来、ほとんど試験対策ということをしてきませんでした。毎日基礎トレは欠かさず、毎週の宿題だけはきちんと取り組んでいましたが、マンスリーテストや組分けテストのための試験勉強というのは、漢字練習くらいで基本的に実力勝負でテストに挑んできました。4年次になり、そのことの限界を感じつつあったので、いずれにせよ7月の組分けテストからは試験対策をする予定でいました。

初の4科目テストを前にスッピンで勝負して真実の理解度をはかるか、テストを機会に復習をするか少し悩んで、後者を選びました。限られた時間のなかなので、国語は漢字と知識、算数は最低限のとき直し、社会と理科は暗記項目の確認程度に限定して復習を行ってみました。

 

結論としては、やはり試験対策は行うのが正解。← 当たり前すぎるほどの当たり前。

試験対策を行ったことは結果にも反映したので、長男本人も手応えを感じられたようでした。

隔週のカリキュラムテスト、5週間に一回(4週分の単元)の組分けテストはちょうどよい復習のタイミングなので、試験対策を通して知識の定着をはかってもらいたいです。

***

早稲田アカデミーのテストの結果は四谷大塚のマイページに掲載されるのですが、週報という形式で正答率や得点ごとの偏差値、順位等が掲載されています。レベル(クラスごとC/B/Aにわかれるテストコース) ごとのテストなのは、少なくとも親の精神衛生上は気が楽です。

…といいつつ、カリキュラムテストは本来は満点狙うべきテストなのかな?と思った伴走母の試行錯誤はまだまだ続きます。

 

 ↓最近長男がぼくらシリーズにはまっており、毎週2冊ずつ購入してます。

ぼくらの七日間戦争 (角川つばさ文庫)

ぼくらの七日間戦争 (角川つばさ文庫)

  • 作者:宗田 理
  • 発売日: 2009/03/03
  • メディア: 単行本
 

*1:SAPIXの3月確認テスト、4月マンスリーテストも4科目でしたが、コロナ禍の休講期間中で自宅試験でした。

ストレッチゾーンを見極めたい【4年6月時点】

しばらく前に”ストレッチゾーン”という概念を知りました。少し背伸びをすると成長につながるというのは実感することがありますが、そのことに名称があることは初めて知ったのでした。

コンフォートゾーン

コンフォートゾーンは、本人にとって楽に達成できる目標、何もストレスがなく安心できる領域とのことです。居心地がよい代わりに、成長は期待できません。

ストレッチゾーン

ストレッチゾーンは、少し背伸びして挑戦する目標、コンフォートゾーンから出て多少不安やストレスを感じる領域。この状態が一番大きく成長できます。

パニックゾーン

パニックゾーンは、ストレッチゾーンから外れて、高すぎる目標に過度な不安やストレスを感じる領域。目標に挑戦する気持ちがなくなるので、成長はできません。

 

この話を聞いた時、まさしく子どもの学習もこれが重要なのではないか!? と気がついたのでした。子どもの様子を見ながら、ストレッチゾーンの幅を広げていくのが一番学習効率が高くなるのではないかな、と思います。

高すぎる目標でも周囲の大人(特に保護者)の声がけや態度次第ではストレッチゾーンになる可能性もありますよね。逆も然りで、本来なら届く目標も保護者からのプレッシャー次第では過度なストレスになり、挑戦する気持ちを失わせることもありそうです。

中学受験の勉強本でしばしば見かける”簡単に解ける問題と全く手が届かない問題は解き直し不要。解説を読んでわかる問題、もう一度解けば解ける問題を中心に復習すべし”のようなアドバイスにも通じるものがある、かもしれません。

 

もともとは大人の人材育成で用いられる用語で、あまり子どもの勉強の文脈では聞かないですが、個人的には非常に腑に落ちました。本人のストレッチゾーンを見極めながら、幅を広げていくために、伴走母の試行錯誤はまだまだ続きます。

 

なお用語の解説はこのあたりのサイトを参考にしました。

motivation-up.com

jinjibu.jp

ようやく見つかったのか!? 星座学習の入口【4年6月時点】

"興味のある物事にはまっしぐら、興味のないことには興味なし”の我が家の長男。理科の星座単元に興味がなく、あの手この手で入口を見出そうと苦労していたところ、ようやく手がかりになりそうなアイテムを探り当てました。

 

それが”あそんでまなべる星座パズル”!! (やはりゲームはつよい…)

あそんでまなべる 星座パズル

あそんでまなべる 星座パズル

  • Digital Gene
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com

play.google.com

 

○等星などの知識までは得られないようですが、星座名とカタチだけでも馴染みが持てれば、その後の知識が少しでも入りやすくなるのでは、と期待しています。

 

Digital Geneの”あそんでまなべる”シリーズはUI含めてどれも完成度が高いので、長男使用のi-Padだけでなく、自分のiPhoneにも各シリーズインストールして、移動の待ち時間等にチャレンジしています(笑)

 

なお星座といえばこちらの漫画な世代な母ですが、長男には”画がちょっと…”と一蹴されてしまいました。残念。

星のローカス【第1巻】 (エンペラーズコミックス)

星のローカス【第1巻】 (エンペラーズコミックス)

 

 

”わからないことをわかるようにするのが勉強だから”と繰り返し伝えつつ、勉強の楽しさを感じてもらうために、まだまだ試行錯誤は続くのです。

 

 

【参考図書】"共働きだからできる 中学受験必勝法!"

西村則廉氏の”共働きだからできる 中学受験必勝法!---やるべきこと、やってはいけないこと55”(2018,あさ出版)を何度目かの再読をしました。

目次の紹介

第1章 共働き家庭の中学受験は親の”覚悟”が大事

第2章 "親の役割”を理解し、全うすることから始まる

第3章 中学受験期に親がやるべきこと、やってはいけないこと

第4章 共働きだからこその塾、家庭教師の選び方、付き合い方

第5章 試験に強い頭をつくるために親が子どもにしてあげられること

第6章 難関校合格を確実にする共働き流タイムスケジュールの作り方

第7章 共働き家庭流子どもに合った中学校の選び方、見極め方

参考になる対象

当事者としては”共働き”と一言でいっても、自営/外勤、パートタイム/フルタイム、残業なし/あり、リモートワーク可/不可、通勤至近/遠方でも大きく異なるので、括り自体が乱暴というか、雑に感じるのですが、ただ要は受験勉強のサポートが手厚くすることが難しい場合の中学受験サポートをどのように行うか、というのが本書のテーマです。だから、片働きであっても下の子が小さくて(または病弱で)上の子の勉強サポートにまわすキャパシティがないご家庭には参考になります。共働きであっても両親でサポートを分担できたり、父親がメインでサポート担当になる場合などは本書のターゲットには当てはまりません。

ざっくりひとこと

本書の内容をひとことでまとめるなら、”使えるものは祖父母でもなんでも使って、子どもにはなるべく自立させて、親(特に母親)の第一の役割は子どもの気持ちに寄り添うこと”になるでしょうか。

とても大雑把なまとめなので、興味をもたれた方はぜひご一読ください。

 

パートナーチェンジ後日談

SAPIXに退会届を出したあと、わたし自身のなかで理屈は納得していても、感情的にわきあがる瞬間が幾度もありました。親子ともにSAPIXの先生方やスタッフの方は好きでしたので、なおさらです。SAPIXに3年次から通塾を決めたのも親なら、今回のパートナチェンジを決めたのも親です。本人を振り回してしまったことに、夜も眠れないほど落ち込みました。

ただ、最近、この選択で正しかったのだと心の底から思えるようになり、ようやく感情的にも吹っ切ることができました。きっかけのひとつが本書の再読です。

そして長男の様子も、もともと自立心が強く”自分でできることは自分でやりたい”のに、SAPIXの4年次の授業が開始してから3年次には不要だった母親のサポートが必要になり、特にコロナ禍で全面的に親塾となり、急に”子ども”に戻ってしまったことが歯がゆかったのだと思います。いまはまた3年次のときのように前向きに自ら勉強に取り組んでいます(やる気の波はあります、もちろん)。

うまちゃん先生が先日こんなツイートをされていました。我が家の数ヶ月にわたる悩みもまさしくこれ(家庭と塾と目標)だったのでした。

 

パートナーチェンジ【4年生6月時点】

中学受験のパートナーである塾を変更することにしました。

キッカケはコロナ禍です。

といってもSAPIXの具体的な対応に不満があったからという理由ではなく、コロナ禍による休講が中学受験や勉強自体を見つめ直す機会となり、パートナーとしての塾に求めたいのは何か、ということを整理できたためです。

最終的にSAPIXを含めた大手塾4社、小規模塾2社の計6社に対して、仕事の業者選定と同様に比較表を作成し、”いいところ”と”イマイチなところ”をリストアップしたうえで、我が家の求める要件に最も適している塾に移ることを決めました。

塾に限らず、100%の完璧などありません。何事万事、どの長所をとって、どの短所を受け入れて上手につきあっていくか、だけだと思います。

長男本人も”これならこちらがいいね”と話しており、早速に予習シリーズを読みながら、i-Padで調べたりしていました。

各塾ともに対面授業が再開するこの時機が一番スムーズと思い、実は狙いましたが、タイミングはバッチリ。気持ちも新たに4年生の再始動を迎えることができてよかったです。

 

↓長男のお気に入り。早速読んでます。

 

 

 

休講期間中のヒット作【4年5月時点】

SAPIXではZOOMによるオンライン授業のオリエンテーションを経て、授業も開始しました。子ども用の一体型PCは長女が学校のオンライン授業に使用しているので、長男用にはノートPCのCPUを夫が換装して、ストレスのない環境を用意しました。我が家は比較的特殊な環境で、ネットワークも端末も潤沢なので無問題ですが、親も在宅でリモートワーク、子どもが複数いてオンライン授業だとそうそう容易に対応できる家庭ばかりではないのでは…。

なお長女の学校では4月はじめからオンライン授業を開始しており、PCでオンライン授業に参加しながら、学校から配布されたi-PadでロイロノートやGoogle classroomを開き、時にはiPhoneまで動員して、複数端末を使い分けながら授業を受けている様子です。長男はすでに他の習い事もオンラインに移行しているので、親が不在でもひとりでZOOMを使用してSAPIXのオンライン授業に参加しています。デジタルネイティブ世代の強さに、感心します。

長男いわく、SAPIXの授業は”楽しかったり、つまらなかったり”で、音飛びがひどかった教科は先生の声がほとんど聞こえずつまらなかったそうです(それは当然)。

休講期間中に、塾は所詮ツールに過ぎず、主体はあくまで家庭(最終的には本人)でることを再認識したので、当面はSAPIXのカリキュラムを指標にしながら我が家なりの試行錯誤を続いていきます。

 

休講期間中にであった書籍でヒット作のご紹介。

”ビジュアル版 世界の歴史 大年表”(創元社,2020)

書店の店頭で見つけて即購入。テーマごとに始まりから現代までを見開き2ページにまとめられている一冊。テーマに即したビジュアルでデザインがすばらしく、大人が見ても飽きません。わたしが読んでいたら、隣から長男が覗き込んできて、毎日のように読んでいました。”世界はすごい進歩してきたんだね!”

【ビジュアル版】世界の歴史 大年表

【ビジュアル版】世界の歴史 大年表

  • 発売日: 2020/04/06
  • メディア: 単行本
 

 

 一二三”四十七大戦”(アース・スターコミックス,2017〜)

Twitterでたまたま流れてきたのを見かけて、Kindleで購入。47都道府県の神さまが首都強奪戦を繰り広げる話で、都道府県の立地や人口、特徴、名産、有名人、関係性等がキーになっています。2017年に発売されており、これまで気がつかなかったのが不思議なほど。

”はたらく細胞””文豪ストレイドックス””ヘタリア”あたりに並ぶ作品でしょうか。

長男は3巻くらいまで一気読み。それなりに楽しんでいる模様。

四十七大戦 1 (アース・スターコミックス)

四十七大戦 1 (アース・スターコミックス)

  • 作者:一二三
  • 発売日: 2017/03/11
  • メディア: Kindle版
 

 色々な側面から多層的に知識と結びついてほしいなと願う伴走母の試行錯誤は今日も続きます。

休講期間の家庭学習-スタディサプリの活用-【4年4月時点】

SAPIXでは春期講習5日間のうち後半の3日間+通常授業1回が対面授業で行われたあと、4月7日から(我が家は07の2回目から)再び休講となりました。現時点では4月中の休講のみが通知されていますが、どう考えても連休明けの再開は困難で、学校も塾も9月から再開できれば幸運、状況如何では今年度いっぱいは通常再開は困難なのでは、来春の再開は果たして、という可能性もよぎります。全く先が読めない状況のため、ある程度は覚悟しつつ、個人も組織も柔軟な発想と臨機応変な対応が求められます。

たとえ今年度中の学校再開が困難であっても私立中学を含めて各学校は入学試験を行うでしょうし、もしかするとリモート入試という選択肢も出てくるのかもしれません*1。長女の学校も含めてオンライン授業の取り組みを開始している学校も増えつつあり、新型コロナウイルスという”黒船”により、いずれにせよ教育のあり方が変わっていくことに期待します。

教育のあり方どころか、社会の価値観自体が変わりつつある現状において、中学受験勉強をどうするのかという命題を、唐突に突きつけられてしまいました。

***

早稲田アカデミーや個別指導塾、家庭教師、小規模な塾等が、それぞれに手探りながらもオンラインで双方向の授業を展開しているのに対して、SAPIXはテキスト郵送+ポイント解説動画配信という対応で、出遅れた感が否めません。5月連休明けには、”おお!!さすがはSAPIX!!”と保護者からの評価が一転するような打開策が発表されることを密かに期待しています(難しそうだけど)。

率直なところ、我が家ではSAPIXにこだわる理由を失っています。長男のタイプとして、他のやり方でも十分に目的を達成できると思います。それでも当面はSAPIXを継続することにした理由は、学校の休校に加えての転塾は本人のストレスを増やし、負担が大きいだろうと思うからです。

SAPIXの授業が通常どおりなら、敷かれたレールに沿ってついていけばよいだけですが、ポイント解説動画だけではそうも行かず。本人と話し合って決めた4月の家庭学習はこんな感じです。

国語:SAPIX準拠(ポイント解説動画+テキスト。漢字に重点的に取り組みたい…)

社会:SAPIX準拠(動画配信を待てず、テキストだけで進めてます)

算数:SAPIXの単元に沿って、スタディサプリで学び、SAPIXのテキストで演習。

理科:SAPIXの単元に沿って、スタディサプリで学び、SAPIXのテキストで演習。

 

今回の臨時休講中の最大の発見が、スタディサプリは使える!!ということでした。スタディサプリは、月額固定で小学4年生〜大学受験、資格試験講座まで全ての講座を無年齢制で視聴可能です。小学生向けは4教科、それぞれ基礎編と応用編に別れており、応用編は中学受験に対応しています。例えば、算数の41B08和差算は小学4年の応用編に”第7講 和差算”の単元があります。理科の43007の”燃えるろうそく”も小学4年の応用編に”第7講 ろうそくの炎をみつめよう”があり、SAPIXのテキストの7〜8割はカバーされています(残りの3〜2割も他の回で扱われていますが、そこまで追いかけるのは手間なので、不足分はSAPIXテキストを読むことで補足しています)。

同じことを考える方は多いようで、スタディサプリのテキストが売切続出のようですが、講座にはPDFが掲載されているので、必要箇所だけ印刷すれば無問題です。

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現状、SAPIXのポイント解説動画をまともに見ているのは国語だけで、なんて高額な問題集なのか!?と思わないこともないのですが、長男がやりやすいように進めるのが一番重要なので、当面はこんな感じで取り組むつもりです。ただでさえ試行錯誤を重ねる伴走母の混迷の試行錯誤はまだまだ続きます。

 

 ↓いまこそ長男に読んでほしいです。

 

↓長女にはぜひこちらを。

ロウソクの科学 (岩波文庫)

ロウソクの科学 (岩波文庫)

 

 

 

*1:リモート入試では当然設問も大きく変化し、大学入試から徐々に論文試験みたいになるのではと想像したり。そうなると中学入試も大幅に変わっていくでしょう。